F1異常事態(新レギュレーションに物申す)
サッカー観戦で力尽きて見れなかったけど、F1アメリカGPで
ミシェランタイヤのチームがタイヤの不安を理由にレースをボイコットし
ブリヂストンタイヤの6台のみでレースが行われるという異常事態が発生した。
前日にラルフがバンクコーナーで吹っ飛び、一歩間違えれば大怪我以上の
事故を引き起こしたミシェランタイヤの安全性が保証できず、レーサーの
安全を考えて各チームがとった判断らしい。
事の発端は、今シーズンから1レース1タイヤという新レギュレーションに
なったことにたどり着くと思うが、どういう経緯でこうなったのだろう?
FIAはclosedな組織で、突然レギュレーションが変わってしまう。
結果、耐久性に優れるといわれるミシェランタイヤが大きくシェアを伸ばし、
事実、今シーズンはミシェランタイヤが上位を独占していた。
でも、完走数がかなり減ったのも事実だし、個人的には何よりも
タイヤ交換という重要かつ面白い戦略要素がなくなったのが残念すぎて仕方がない。
F1はたばこ広告問題も抱え、2010年以降は開催のめども立っておらず、
人気も下降線の一途をたどっている。
技術も変化し、速くパワフルになりすぎたエンジン、木の葉のように舞いかねない
車を制御する空力。高速化技術の必要性が薄れ、エコ全盛なのに
ガソリンばら撒いてレースをしてよいのか、とさえ言われるようになってきた。
でも、F1はスポーツ。Gに耐えられる強靭な体、ほんの少しのタイヤのグリップや
ブレーキの効きさえ分かる研ぎ澄まされた感覚、ピットとの連携、セッティングなど、
あらゆる知恵と努力が結集した高速への挑戦は他にはない。
スポーツ、という原点に戻って、今の最上の環境を作ってほしいと思うのです。
コメントはまだありません。