保育園騒動の結果、家族が東京に合流する日を9月からお盆明けに前倒ししたので、1人での週末はこれが最後。 何かしよう、と思ったけど、1人だしお金ないし、5時間980円!の近所の漫画喫茶に行ってきました。
内容は知らないけど、なんかオススメと聞いたことのあるような「うさぎドロップ」、全9巻。 聞いたことがあったのは、今夏、芦田愛菜ちゃんで映画化されるってめざましで見たからだ! マルモの前から撮影してたんだろうけど、これは強烈な追い風だなぁ。
さて、本編。
30歳の独身ダイキチが、祖父の葬式に祖父の隠し子として発覚した、6歳のりんを預かり、保育園や小学校低学年あたりまでハートフルな共同生活をするのが前半、その10年後、ダイキチが40歳、りんが16歳になり、幼馴染コウキや他の友人との高校生活と、実の母親との再会で、家族、恋愛、将来について心が揺れるのが後半。
入りは重たい状況設定だけど、ダイキチが不器用ながらも真剣にりんとの共同生活に向き合い、りんの将来を最優先に考え、仕事、教育、産みの母親と接していくこと、りんが少しずつ心を開き、いい子過ぎるくらいだけど、可愛く育っていくところは、一言で言うと、読んで幸せになります。
父親の視点で感じたことは、ダイキチは、本当の父親ではないのだけれども、いや、本当の父親ではないから、だからなのかもしれないけど、りんの視点から何をしてあげるべきか、どう感じているのか、非常に真剣に考え、行動していることが非常に素晴らしいと思う。むしろ、実の親だと、こいつはオレの子供だからこうなるはず、とか、親としてこうしたい、とかいう安易なショートカットが入ってしまうこともあるので、見習うところがたくさんありました。 りんについては、正直、あんないい女の子、欲しい(笑 コウキの母親や、麗奈の母親の春子、その他パパ友との親同士のシーンも含めて、自分の息子が小学生になっていくのが非常に楽しみになったのが前半の感想です。
5巻でいきなりりんが大きくなっていて、びっくりしたんですが、後半の高校生編は、りんからの視点で、コウキや他の同級生、ダイキチの家族、実の母親との関わりを通じて、自分のオリジナリティ、ダイキチへの思いが変わっていく様子が中心。前半の共感と変わって、後半は、10代ってこんなんだっけかなー、と思い返すような内容でした。 結末はAmazonレビューでもかなり賛否両論なとおり、ちょっと拙速な感じが確かにしましたが、9.5巻によるとそれも意図的で、外伝?が出るらしいので、見てみたいと思います。
育児に関係するマンガはいくつかありますが、実の父親ではないものの、男の保護者の心情が描かれているマンガはほとんど記憶がないので、父親のみなさまに、母親のみなさまにも、是非お勧めします。 ダイキチは、普通の親よりも相当しっかりしてます。思いやり、自制心、目線、そして行動。残業のない職場に異動すること、子供の友人とも積極的に接すること、って、実際はなかなかできることではないです。
ちなみに、なんか親しみがあるなあと思ったら、「りん」と「こう」は、家の二人の息子の呼び方と同じでした。はは。
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Nursery wars
社会人になってからのマンガの読み方
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