競争とスピードが激しい分野こそ、開発者の思いを全面に出し、意思決定を

ソーシャルの「カリスマ」開発者が大企業から出てこない理由 :日本経済新聞.

責任と権限にも問題がある。個人の場合、サービスの評判は個人の評判に直結する。大企業では、サービス担当のプロデューサーや開発者の意見だけで進められることはない。必然的にサービスに対する思い入れは分散していくことになる。社内での議論の中で、誰が開発しているかがあいまいになってしまうこともありえる。そもそもサービスにかける想いがなければユーザーに伝わらない。

この部分、一文一文が、ぐさぐさっと身に沁みる。ソーシャルに限った話ではない。大企業でも、誰でも、サービスに対する思い入れを発信できるように、誇れるように、うし、ちょっとしたところから試してみよう。

  • 各開発物・サービスに担当者の「思い入れ」「狙い」を宣言してもらう
  • 社内ユーザにその思いに対するフィードバックを必ずもらう。必ず開発者チーム・メンバーを表に出す
  • 最終的には、担当者の思いを定期的に公開する。ここに大きな壁があるけど、そもそもそのために早くサービス自体を公開できるようにすること。。

[Book] キミが大人になる頃に。

キミが大人になる頃に。―環境も人も豊かにする暮らしのかたち (B&Tブックス)
キミが大人になる頃に。―環境も人も豊かにする暮らしのかたち (B&Tブックス)

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石田 秀輝 古川 柳蔵 電通グランドデザインラボラトリー
日刊工業新聞社
売り上げランキング: 29350

最初、電通グランドデザインラボラトリーの人が書いた本と思って手にとったものの、著者の石田さんは東北大学の教授で、「ネイチャーテック」と言う自然を活かす活動を引っ張っている著名な方だそうです(すみません、知らなかったです)。

本書は、現在の大量消費スタイルが延長した結果起こりうる惨状を避けるために、2030年に必要な新しい価値、ライフスタイルを逆算(バックキャスティング)して創造する考え方、および著者の具体例を説明しています。ちなみに、従来の方法=フォアキャスティングは、現在のシーズ・ニーズありきで、生活価値の不可逆性(不便に戻れないこと)に制約され、さらなる消費、さらなる代行を促してしまう商品開発方法のこと。

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社会人になってからのマンガの読み方

コロコロコミックから始まり、ジャンプ、マガジン、サンデー、ヤンジャン、ヤンサン、スピリッツ、月マガ、。。。と、約25年間続いた週刊や月刊のマンガ購読が、留学によって途絶えてからちょうど2年。

マンガ購読の習慣は戻ることなく、もっぱらビジネス書、自己啓発書、技術書を買ったり借りたりして読むようになりましたが、漫画喫茶に何度か行って、これも同じくらい、人生のためになると気づきました。

週刊購読と何が違うのか?
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[Comic] うさぎドロップ

うさぎドロップ (1) (FC (380))
うさぎドロップ (1) (FC (380))

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宇仁田 ゆみ
祥伝社

Nursery wars

In order for my wife to look for job and start working, we need to put our children into nursery. However, in order to put them into nursery, she should be already working as well as there are available seats in nursery for them…

そもそも、港区に引っ越したのは、他区に比べて子供たちを保育園に入れやすく、かつ会社から近いから風邪等で呼び出されても対応しやすいことが理由だったのですが、区の保育園の0歳児の空きが、遠くも含めてついにたった8人になりました。区内の都認証保育園に関しては、全て待機児童がいる状態。

留学するときに妻は会社を辞めざるを得ず、5月に次男を産んで2ヶ月してから、再就職を目指して動き出し、9月に東京に戻って本格的な活動をする予定でした。子供たちが保育園に入れなくても、一時保育で就職活動は何とかできるのですが、働き口が見つかっても保育園の空きがなければもちろん働けない。でも、求職活動中は最長2ヶ月しか保育園に預けられない。(2ヶ月以内に職を見つける、ではなく、働き始めていないといけない)

この条件下、および、日々変わる状況に応じて、決定が以下のようにどんどん変わって行きました。。。

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[Book] FREE経済が日本を変える

FREE経済が日本を変える
FREE経済が日本を変える

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野口 智雄
中経出版
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クリス・アンダーソンの「FREE」を、早稲田大学教授の野口智雄氏が、日本での事例を交えて解説、批評した本。原著の「FREE」を読む前にちょいと見つけて読んでみました。結論から言うと、著者の独善的な所が目立ち、かなり残念な感じ。

「FREE」の4つのポイントは、

  1. 直接的内部相互補助(携帯を0円で売って、通話料で儲ける)
  2. 三者間市場(フリーペーパーと広告)
  3. フリーミアム(Evernoteのように無料とプレミアム有料サービスがある)
  4. 非貨幣市場(Wikipediaのようなボランティア精神がモチベーション)

なのですが、著者がマーケティング専門のせいなのか、新しいビジネスモデルよりも、1.の直接的内部相互補助における人集め・興味集めといったマーケティング効果にフォーカスしすぎています。

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Night scene from my new apartment

Finally I finished moving by unpacking all cartons for my family (although still my family are living at my wife’s home). We can see Rainbow bridge which is the most famous bridge in Tokyo,  a monorail to Tokyo International airport (the light at the bottom).

 

 

 


The meaning of being 35 yrs old in Japan

age condition: 20-34

This is a typical item in job application forms of Japanese companies.
Some may think it is weird, but it is a kind of famous Japanese business customs, which restricts people’s opportunities of changing their jobs in their life. Of course people with special experiences or qualifications would be allowed to change their jobs easily, but usually the opportunities are not so much enough for us to challenge.

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[Book] 平野敦士カール 「プラットフォーム戦略」

プラットフォーム戦略
プラットフォーム戦略 

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平野 敦士 カール アンドレイ・ハギウ
東洋経済新報社
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Googleの各サービスや、AppleのiTunes、マイクロソフトのWindowsなど、特にIT業界で進む「場」「エコシステム」を提供する、プラットフォーム戦略について説明、分析した内容。IT業界にいる人なら、思考の整理に使える本。IT業界じゃない人には、考え方に発見があるのではないでしょうか。(合コンも例の一つ) 難しい事はあまりなく、なんか見たことある流れだなぁと思ったら、大前研一の大学で使った授業の内容の焼き直しかもしれません。

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[Book] Malcolm Gladwell 「Outliers(邦訳、天才!成功する人々の法則)」

天才!  成功する人々の法則
マルコム・グラッドウェル
講談社
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マルコム・グラッドウェルという名前と、一万時間、ティッピング・ポイントというキーワードは聞いていたので、厚木図書館で手にとった一冊が、Outlier。Outlier(アウトライヤー)は「外れ値、飛び抜けたもの、標準から外れたもの」。CMUで留学中に統計、品質分析で出てくるOutlierはどちらからと言えば信頼性の低さを示す「悪者」だが、この本、いや、この訳本は「天才」って訳してます。多分、内容的には、「抜きん出た成果を出せた人」、が正解だと思う。結論から言って、私はがっかりした訳本でした。
(ちなみに、Bookなどのレビューでオススメなものにはrecommendedのタグを付けています。分かりにくい。。。別の方法を考えなければ)

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