地震の報道は被災者・国民のためになってない!

揺れるたびに、津波の映像を見るたびに胃が痛くなります。。。

こういう非常時の報道のあり方と政府の対応は、はっきり言って被災者、国民のためになっていない、ひどい内輪もめ、さらに国民に誤解を招きかねない、ひどい状況だと思います。

国民、被災者のニーズは、「起きている真実を知りたい」「被災者の安否を知りたい」「どのように避難すればよいか知りたい」「助けて欲しい」ということです。なのに、各局が競って悲惨な映像を探し争い、家族を必死に探す被災者を邪魔してインタビューし、さらにひどいことに各局で情報量や専門家の説明が異なって原子力発電所事故の真実が分からず、友人が安全かも分からず、何も役に立っていません。

特に原子力発電所事故はひどい。
日テレは第1号機の爆発の動画を持っていて、NHKは比較の静止画を持っているが、フジは持っておらず、しかも専門家の説明がほんとによく分からない。TBSが最も近かったのかもしれない。Ashahi.comは東電の社長会見を先に(18時に)出して炉心融解して放射能が漏れたと言ったが、保安庁?と政府の見解は20時以降に数値が下がったと発表。

おかしい点は大きく2つ。
各局が情報の精度を争うことに、国民にメリットは全くなく、特に今回は専門家の能力の差もあって?かなり情報がぶれた点。
関係者である政府、保安局、東京電力がバラバラに会見を行っている点。

あ、もう一つ、菅首相の記者会見が、全く具体性がなくあぽーんだった件。まあこれは悲しいが想定内。。。

こういう災害時に、国民へのニーズと照らし合わせて、どうするべきだったか。

・各局、メディアの情報収集、情報公開は一元化する
・ヘリで被災地に行ける、通信手段もある、という特性を活かし、安否情報を収集する役割を担う
・放送内容をチャンネルごとに分ける。情報伝達、安否情報を流し続ける、被災者向け情報(炊き出しや道路状況など)を流し続ける、など。
・全ステークホルダー、つまり政府、官僚、電力会社、専門家、施工者、メンテナンス業者、が集まって、責任のなすり合いや余計な調整をせず、原因の解明や処置の決定を迅速に行う

なんで、こんなアタリマエのことを一致団結してやることが、こんな非常時にも出来ないんだろう。。。本当に悲しい。やるべき事は何か、一つ視点を高くして本質をつかみ、実行して欲しい。

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