カテゴリー : 2011年 6月

[Book] 平野敦士カール 「プラットフォーム戦略」

プラットフォーム戦略
プラットフォーム戦略 

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平野 敦士 カール アンドレイ・ハギウ
東洋経済新報社
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Googleの各サービスや、AppleのiTunes、マイクロソフトのWindowsなど、特にIT業界で進む「場」「エコシステム」を提供する、プラットフォーム戦略について説明、分析した内容。IT業界にいる人なら、思考の整理に使える本。IT業界じゃない人には、考え方に発見があるのではないでしょうか。(合コンも例の一つ) 難しい事はあまりなく、なんか見たことある流れだなぁと思ったら、大前研一の大学で使った授業の内容の焼き直しかもしれません。

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[Book] Malcolm Gladwell 「Outliers(邦訳、天才!成功する人々の法則)」

天才!  成功する人々の法則
マルコム・グラッドウェル
講談社
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マルコム・グラッドウェルという名前と、一万時間、ティッピング・ポイントというキーワードは聞いていたので、厚木図書館で手にとった一冊が、Outlier。Outlier(アウトライヤー)は「外れ値、飛び抜けたもの、標準から外れたもの」。CMUで留学中に統計、品質分析で出てくるOutlierはどちらからと言えば信頼性の低さを示す「悪者」だが、この本、いや、この訳本は「天才」って訳してます。多分、内容的には、「抜きん出た成果を出せた人」、が正解だと思う。結論から言って、私はがっかりした訳本でした。
(ちなみに、Bookなどのレビューでオススメなものにはrecommendedのタグを付けています。分かりにくい。。。別の方法を考えなければ)

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イノベーションというのは、1000の可能性に『ノー』ということだ

なぜスティーブ・ジョブスが稀代のイノベーターであるか、なぜ顧客が彼やApple製品に惹かれるか、この記事に詰まっている。

ジョブズ氏が言う「つまらないものは捨てろ」の意味
http://www.nikkei.com/biz/world/article/g=96958A9C93819499E0E7E2E28A8DE0E7E2E7E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E7E2E0E0E2E3E2E6E1E0E0

「“集中する”というのは、集中すべきものに『イエス』と言うことだと誰もが思っている。だが本当はまったく違う。それは、それ以外のたくさんの優れたアイデアに『ノー』と言うことだ。選択は慎重にしなければならない。私は、自分がやってきたことと同じぐらい、やらなかったことに誇りを持っている。イノベーションというのは、1000の可能性に『ノー』ということだ」

顧客は単純さを求めており、それにはユーザー・エクスペリエンス(使用体験)を損なうようなものを排除しなければならない――対象が製品デザインであろうと、ウェブサイトの構成、マーケティングや宣伝資料、プレゼンテーション用のスライドであろうと同じだ。「イエス」より「ノー」と言う回数を増やす。そして、つまらないものは捨てるのだ。

ぐっとくる。井深さん、盛田さん、大賀さんのエピソードを見る限り、うちの会社もできていた。だからうちの会社があった。今は、誰が見ても、無い。

#本記事はPublicな情報に基づいてのみ述べています。