動くため、働くためのシステム

少し更新が空いてしまいました。
自分にとってはGWどころか久々のゆっくりできる休日です。なぜなら、

  • 震災の影響で(勇み足で、振り上げた拳を下げられなかった、との声が多いですが…)、GWの祝日は出社。
  • 先週の週末は帰省し、子供とたくさん遊んだ。
  • その前の週末はアメリカからの帰国で潰れた(土曜日の午前に出国して、到着が日曜日の夕方で、月曜日出社だから、事実上休日なし。だから海外出張はあまり好きではない…)。

今日はTorneにたまった(まだPSNにログインできませんね。。)、ガイアの夜明けとカンブリア宮殿をながら見してました。そこで非常に印象に残ったのが、「靴下屋」タビオと、西島、の2つの企業の、理念、システム、何よりもそこで働く人達の顔、でした。

少しご紹介します。

「靴下屋」で靴下を製造販売しているタビオ社は、「売れるだけ作る」という理想のもと、靴下1足レベルのリアルタイムSCMシステムを作り、製造工場が損をしない(損をかぶらされない)仕組みを作っている。企画、製造、流通、販売まで完全に一貫・透明・リアルタイムな情報と指令の経路があるため、特に製造している工場の作業員に圧倒的な信頼感がある。

工作機械を製造販売する西島は、人の価値、能力を最大化する理想に対する答えとして、定年制をやめ、「働きがい」があるシステムを作った。優れているのが、単に定年制をやめただけでなく、50代で管理職を若手に譲り、その後は技術革新と若手への指導が手当対象になるという仕組み。若者には管理職へのチャンスは開かれ、高齢者には70代でも30代と同じ給料をもらう可能性と「必要とされている、役に立っている、便りにされている」という存在価値を提供する。すべての年代の社員のモチベーションと感謝の顔が、会社の成長とちゃんと有機的に結びついている。

この2つの事例が告げることは、理想実現のために考え抜き、試行錯誤の結果で作り上げられた「システム」が、会社を動かし、人に働きがいを与え、会社と人の双方の成長につなげている、ということだと考えます。

働きやすさや働きがいは、精神論や、環境、リーダーシップなどの組織論で語られることが多いですが、スコープが狭い。自身の組織の理念やチームワークが優れていたって、成功、結果が出なければ、それらはすぐに無意味なものになってしまう。それらに、組織間や会社間の単位で成功するための具体的なシステムが合わさって、有形の成功、無形の絆が生まれ、働きがいにつながっていく。タビオの事例ではSCM、西島の事例では全年代でスクラムした技術革新。

こういうシステム、今の自分の身の回りには、正直、見いだせてない。あるのかもしれないけど、見えないんだったら意味ないなぁ。考え、作り出せる立場になりたい。こういう思いがあるから、どうしても大企業よりは中小企業に行きたい(あるいは起業したい)、という思いはずっと消えないんですよね実は。

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